最終改定日:2026年10月9日
PMP合格までの道のり:全体 | Step 0 計画 | Step 1 情報 | Step 2 35時間 | Step 3 自習・予約 | Step 4 受験
このステップの位置づけ
ステップの番号は、順番ではありません。 各ステップは重なり合い、何度も行き来します。全体の関係は「PMP合格までの道のり」の「番号は、順番ではない」をご覧ください。
Step 1 は、Step 0(いつ合格しているかを決める)と同時に行います。目標を立てることと、一次資料にあたることは、同時でなければなりません。
一次資料を見ずに目標を決めると、根拠のない計画になります。目標を決めずに一次資料を読み始めると、情報収集に終わりがなくなります。分かったことは、そのつど Step 0 の計画に反映してください。
また、一次資料には、自習中も受験の直前も、何度でも戻ります。
このステップで目指すこと
- PMIに入会している
- 一次資料を手元に置き、どれが試験の基準かを分かっている
- 自分が受験資格を満たしているかを、一次資料で確認している
- 世界中の情報を調べたうえで、自分の学習方法を決めている
- 分かったことを、Step 0 の計画に反映している
PMIに入会する
PMIは、PMP®を認定している団体です。PMIの会員でなくてもPMPは取得できますが、私は入会をおすすめしています。
- 受験料が、会員と非会員で異なります
- 会員向けに公開されている資料を使えます
会員特典の内容と金額は変わることがあります。最新の情報は記事で確認してください。
一次資料を確認する
一次資料とは、PMI自身が発行・公開している資料のことです。PMP試験に関しては、主に次のものがあります。
- Examination Content Outline(ECO):PMP試験の出題範囲を定めた文書です。試験の基準はこれです。
- PMBOK®ガイド:PMIが発行するプロジェクトマネジメントの標準書です。重要な学習資料ですが、PMP試験はPMBOKガイドの章立てを覚える試験ではありません。
- 受験者向けのハンドブック:受験申請、監査、受験、再受験などの手続きと規則が書かれています。
- PMI公式サイトの試験・資格のページ:最新の変更点が案内されます。
ECOは改定されます。学習を始めるときと、受験の直前に、PMI公式サイトで現在有効なECOを確認してください。
一次資料をどう読むかについては、次の記事にも書いています。
受験資格を確認する
PMPの受験申請には、学歴に応じたプロジェクトの実務経験と、35時間の受講が必要です。実務経験の要件を満たしていなければ、受験申請ができません。
自分の学歴と、これまでにリードしたプロジェクトの経験が要件を満たすかを、一次資料で確認してください。要件は改定されることがあります。現在の要件は「PMPとは?」にまとめ、毎年見直しています。最終的には、PMI公式の資料で確認してください。
確認の結果、受験申請ができる時期が分かったら、Step 0 の目標の日に反映してください。
世界中を調べて、有効な学習方法を探す
PMPは世界中で受験されている資格です。英語圏には、日本語の情報よりはるかに多くの合格体験や学習方法が公開されています。日本語の情報だけで学習方法を決めず、世界中を調べてください。
調べるときは、次の点に注意してください。
- 体験談は、その人の報告です。試験の仕様ではありません。
- 試験が改定される前の情報が混ざっています。いつ書かれたものかを必ず確認してください。
- 一人の体験談ではなく、複数の報告に共通していることを拾ってください。
- 調べた内容が一次資料と食い違っていたら、一次資料を優先してください。
体験談は、書いた人の結果によってまったく違う
体験談は、とくに注意して読んでください。
同じ試験を受けたとしても、合格した人と不合格だった人の主観は、まったく異なります。合格した人は「比較的やさしかった」と感じたかもしれません。不合格だった人は「もうどうしていいか分からない」と感じているかもしれません。
どちらも、その人にとっては本当の感想です。ただし、どちらも試験そのものを正確に表しているわけではありません。体験談を読むときは、書いた人が合格したのか、不合格だったのかを確かめ、その主観を差し引いて読んでください。やさしかったという声だけを信じて準備を軽くすることも、難しかったという声だけを信じて必要以上に不安になることも、避けてください。
自分に合った学習方法を選ぶ
私自身は、器用な方であれば、ECOとPMIの一次資料、そしてPMIが提供している公式の学習サービスだけでも合格できると考えています。ただ、それで進められる人ばかりではありません。自分の得意・不得意、使える時間、英語への抵抗感を踏まえて、自分に合った学習方法を選んでください。
プロジェクトマネジメントでは
このステップは、プロジェクトに何が求められているかを確かめることにあたります。
- ECOは、PMP合格というプロジェクトの要求事項(何を満たせば合格か)を定めた文書です。
- 要求事項を確かめずに計画を立てると、計画の根拠がなくなります。計画を立てずに要求事項を調べ続けると、終わりがなくなります。だから Step 0 と Step 1 は同時に行います。
- 一次資料と二次情報を区別することは、実務のプロジェクトでも同じです。誰が言ったことか、いつの情報か、元の資料は何かを確かめてから判断します。
- 世界中の学習方法を調べて自分に合うものを選ぶことは、進め方(アプローチ)を選ぶことにあたります。プロジェクトに万能の進め方がないように、PMPの学習にも万能のやり方はありません。
つまずきやすい点
- 日本語の情報だけで学習方法を決めてしまう
- 試験の改定前に書かれた情報を、今も有効だと思い込む
- 研修会社の教材や体験談を、一次資料より優先してしまう
- 「やさしかった」「難しかった」という一人の主観を、試験そのものの姿だと思い込む
- 調べたことを Step 0 の計画に反映しない
- 情報収集だけで時間が過ぎ、Step 2 に進まない
AIの使いどころ
- 英語の合格体験や学習法の記事を翻訳・要約させる
- 複数の情報源で共通していることを、比較表にまとめさせる
- 一次資料の英文で分からない箇所を説明させる
AIの回答は二次情報です。PMIの規則や試験の仕様に関わることは、必ず一次資料で確かめてください。AIを使った具体的な方法は、記事で紹介しています。
同時に進めるステップ、次のステップ
PMP、PMBOK は Project Management Institute, Inc. の登録商標です。
