学歴・実務経験・研修の3つの書類をそろえ、虫眼鏡で確かめている女性

PMPの申請と監査——監査に選ばれても慌てないために

野村(Nick)です。

PMPの受験を決めて、いざPMIのサイトで申請を始めようとすると、「監査」という言葉が出てきて身構えてしまう方が少なくありません。監査に選ばれるかどうかは運次第ですが、何を求められるのかを先に知っておけば、選ばれたとしても落ち着いて対応できます。

申請は、試験の予約より先

PMPは、試験日を予約する前に、PMIのサイトからオンラインで受験資格の申請を出し、承認を受ける必要があります。申請では、学歴と、プロジェクトを率いた実務経験と、35時間の研修を受けたことを書き込みますが、この時点で証明書類を送る必要はありません。実務経験は、プロジェクトごとに一つずつ分けて書きます。PMIは、定型業務や運用業務、事務作業をプロジェクトの記述に含めないように求めていて、このあたりの書き方は実務経験の記事に詳しく書きました。

監査は、受験料を払う前にランダムで

PMIの認定ハンドブック(2026年6月改訂版)によると、すべての申請が監査の対象になりうるものの、実際に監査に選ばれるのはその一部で、選び方はランダムです。監査に選ばれた場合は、受験料を支払う前にメールで知らされます。どのくらいの割合で選ばれるのかは、PMIは公表していません。

監査で出すもの

監査に選ばれると、次の3つを証明する書類を求められます。

  • 学歴:卒業証書や学位記の写し(成績証明書でもかまいません)
  • 実務経験:申請に書いたプロジェクトについて、当時の上司や管理者による確認
  • 35時間の研修:申請に書いた研修ごとの、研修機関が発行した修了証や証明書

提出の期限は90日で、書類はPMIのサイトにアップロードし、上司や管理者の確認は電子署名で集めます。ハンドブックによると、提出してから5〜7営業日ほどで審査が終わり、監査に通るとその日から、1年間の受験資格期間が始まります。

ここで時間がかかりやすいのは、実務経験の確認です。転職していると、当時の上司と連絡を取るところから始めなければならないこともあるので、申請を出す前に、確認をお願いできる人の目星をつけておくと安心です。自分がプロジェクトマネジャーで上司がいなかった場合は、そのプロジェクトをよく知っている同僚や顧客、スポンサーに確認してもらうこともできます。

監査に通らなかったら

求められた書類を出さなかったり、要件を満たせなかったりすると監査に通らず、1年間は申請し直すことができません。また、PMIは、資格を取ったあとも含めて、いつでも監査を行う権利があるとしています。

申請に書くことは、監査で確認されることでもあります。役割や経験を大きく書かず、確認をお願いする人がそのまま「そのとおりです」と言える内容で書いておけば、監査に選ばれても、書類を集めるだけの手間ですみます。


参考資料

PMPは、Project Management Institute, Inc.(PMI)の登録商標です。

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