PMI-ACPとは?

PMI-ACPは、アジャイル実務を理解し、状況に応じて進め方を変えられる人のための資格です。単に用語を覚えるだけではなく、現場での判断、調整、進め方の切り替えまで含めて理解していることが求められます。ただし、私の考えでは、これは最初の入口として強く勧める資格ではありません。

PMI-ACPを単独で先に目指すより、まずCAPM、そしてPMPという順番で土台を固めた方が、結果として早く、確実です。PMPを取得する頃には、PMI-ACPは手の中にあります。PMPが取れたら、2週間後にはPMI-ACPを取得できるでしょう、というのが、私の実感に近い表現です。

PMI-ACPが向いている人

  • 入社3年目から5年目程度で、進行管理や調整まで担い始めている人
  • 変化の大きい現場で、進め方を固定せずに判断したい人
  • アジャイル型の進め方を、現場の言葉ではなく構造で理解したい人
  • PMP取得後に、実務の幅をさらに広げたい人

この資格を先に勧めない理由

結論から言えば、先にPMI-ACPだけを目指すことは勧めません。アジャイルの名称やイベントだけを覚えても、現場でなぜその判断をするのかが分からなければ、試験でも実務でも弱くなります。プロジェクト全体の整理や、関係者との調整、優先順位の判断が弱いままでは、理解が表面的になりやすいからです。

特に、進行管理の経験がまだ浅い段階では、PMPの学習を通じて土台を固めてからPMI-ACPに進む方が自然です。PMI-ACPは簡単な資格ではありません。名前だけを見て軽く考えると、むしろ遠回りになります。

PMPの延長で合格できてしまう理由

私のコースでは、試験範囲のトレーニングだけでなく、言葉の歴史や経緯、時代の移り変わり、実務での適用方法まで扱います。さらに、意図的に、おそらくほぼ出題されないであろう事柄まで資料に盛り込んでいます。現在は過去の積み上げであり、それは知っておいたほうがよいからです。

こうした学び方を通じて、状況整理、優先順位、関係者との調整、変化への対応といった土台ができていれば、PMI-ACPの理解は一気に進みます。実際、弊社のPMP試験対策講座でPMPを取得された方は、そのままPMI-ACPにも合格しています。独立コンテンツとして大きく切り出していないのは、そのためです。

このページの位置づけ

このページは、PMI-ACPを最初の入口として大きく売り出すためのページではありません。PMP取得後、あるいは十分な実務経験がある方が、次にどのような学びがあるのかを整理するためのページです。主役はあくまで、CAPMからPMPへ進む流れの中にあります。

順番を確認したい方は、まず CAPM・PMP・PMI-ACPの違い を読んでください。土台となる資格を確認したい方は PMPとは? を先に読む方が自然です。