野村(Nick)です。
「PMPは独学でも受かりますか」という質問には、二つの意味が混ざっていることが多いように思います。一つは、講座に通わずに自分で勉強して合格できるのか、という意味で、もう一つは、研修を受けずに受験できるのか、という意味です。この二つは、答えが違います。
勉強の進め方は、自由です
PMIは、PMP Examination Content Outline(試験内容の概要:ECO)の2026年版で、35時間の研修を満たし、その内容が試験の範囲に沿っていれば、受験者はどのような方法で準備してもかまわない、としています。本を読み、練習問題を解き、わからないところを資料に戻って確かめる、という勉強を一人で続けて合格する人は実際にいますし、計画を立てて最後までやり通せる人であれば、独学で十分だと私も考えています。
ただし、35時間の研修は必要です
一方で、受験資格としては、プロジェクトマネジメントの研修を35時間以上受けていることが求められ、ECOには、本と模擬試験だけでは研修として認められない、とはっきり書かれています。ですから、「研修をまったく受けずに、本だけで受験する」ことはできません。なお、有効なCAPMを持っている人は、この35時間が免除されます(CAPMの免除の記事に書きました)。
研修の受け方は一つではなく、講師が教える教室やオンラインの講座のほかに、自分のペースで進めるオンデマンドの講座も認められています。ただし、2026年12月1日からは、講師がその場で教える講座については、PMIが認めた一部の教育機関のものだけが対象になります。自分のペースで進めるオンデマンドの講座は、最後に修了テストがあるものであれば、この日以降も、どの提供元のものでも認められます。
独学と研修を、分けて考える
つまり、勉強そのものは独学で進めてかまいませんが、受験資格のための35時間は、どこかで研修として受けておく必要がある、ということです。私の講座も、35時間の部分は自分のペースで進めるeラーニングにしていて、そのうえで、一人で進めるか、ほかの受講者と対話しながら進めるかを選べるようにしています(3つのコースの違い)。
生成AIと独学
eラーニングだけで完結するコースを作った理由の一つに、生成AIが、学習の道具として十分に使えるようになってきたことがあります。私は、ChatGPTが出始めた頃から、翻訳や練習問題の作成に生成AIを使ってきましたが、いまでは、かなり質の高い問題や解説を作れるようになっています。わからないところを生成AIに説明してもらい、言い換えてもらい、確認の問題を作ってもらう、という使い方ができるので、生成AIと組み合わせた独学は、良い方法だと考えています。
ただし、生成AIの答えをそのまま最終的な根拠にはせず、大事なところは、PMBOKガイドやPMIの資料に戻って確かめるようにしてください。このやり方は、合格までの道のりにも書きました。
参考資料
PMP、CAPMは、Project Management Institute, Inc.(PMI)の登録商標です。
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