野村(Nick)です。
PMP試験対策2026では、Self-Study、Team、Privateの3つのコースを用意しました。
弊社のPMP試験対策は、2003年に対面研修として始まりました。2015年前後からZoomによる中継を取り入れ、コロナ禍には100%Zoomのオンライン形式へ移行しました。その後、教材を少しずつ動画コンテンツ化してきました。そして2026年、内容と提供方法のすべてを刷新し、eLearningを基盤とする3コースに再構成しました。
ところが、この3コースで使うeLearningコンテンツは同じです。動画、PDF、補助教材、練習問題、最終評価の範囲も共通です。実は、PMP受験申請に使用する35時間を取得する、という点では、3コースの条件は同一です。
「同じコンテンツなら、いちばん安いSelf-Studyでよいのでは?」
そう思われるのは、もっともです。そして、自分で計画を立て、疑問を整理し、最後まで進められる方にとっては、実際にSelf-Studyで十分です。少し乱暴な言い方をすれば、「何でも自分で達成する!」という気合と根性のある方向けに、Self-Studyを設けました。
3コースの違いは、教材の量や質ではありません。違うのは、学習を続けるための環境と、対話の量、そして個別に扱う範囲です。
Self-Study——一人で進められる人に、余計な仕組みはいらない
Self-Studyは、自分の時間で、自分のペースで学ぶコースです。
決まった日時にZoomへ参加する必要はありません。仕事や家庭の都合に合わせて学習し、必要な箇所は繰り返し確認できます。
すでに受験日から逆算して学習計画を立てられる方、一人で進めることに不安がない方なら、グループ学習や個別対話の費用を追加する必要はありません。
Self-Studyは「内容を減らした下位版」ではなく、3コースの基本となる完結したeLearningコースです。
Team——他の人の質問で、自分の理解の穴に気づく
Teamは、Self-Studyと同じeLearningに、同じ時期に学ぶ受講者とのダイアローグを組み合わせたコースです。
この時間は、講師が教材を最初から読み上げるライブ講義ではありません。もっとも、動画コンテンツもテキストの読み上げではありません。テキストには書き切れないことも、動画の中で話します。
基本的な知識はeLearningで予習し、そこで生まれた疑問や、自分の仕事との違いを持ち寄ります。
自分では疑問に思わなかったことを、別の受講者が質問する。自分の職場では当たり前だった考え方が、別の業界では当たり前ではないと知る。他者との違いは、それ自体が刺激になります。また、理解したつもりのことでも、人に説明しようとすると、まだ曖昧だとわかることがあります。ダイアローグが気づきを増幅させる。Teamで扱いたいのは、そういう学びです。
また、次の対話日までに予習するという、緩やかな締切ができます。一人では後回しにしがちな学習も、一定のリズムがあると進めやすくなります。そういう方に向いています。
Private——一般論を、その人自身の問題に引き寄せる
Privateも、使うeLearningは同じです。違うのは、講師との1対1の対話を通じて、扱うテーマと進め方を個別に調整することです。
PMPの学習では、知識が足りないとは限りません。実務経験が長いからこそ、「現実の職場ではそうはならない」という違和感が、試験問題の判断を難しくすることがあります。自分の経験と、PMIが求めるプロジェクトマネジャーの判断を、丁寧に結びつけることを目指します。
また、同じ「リスクが苦手」でも、用語の整理が必要な方と、状況判断の練習が必要な方では、やるべきことが違います。
Privateでは、受講者の実務経験、理解度、苦手分野、受験計画を確認しながら、一般的な解説をその人の問題に引き寄せていきます。実務経験の豊富な経営者やシニア層の方、あるいは決まった曜日に学習時間を確保するのが難しい方に、特に向いています。
3コースの間に、教材の序列はありません
高いコースにしか入っていない秘密の動画や、上位コースだけに提供する試験範囲はありません。
PMP受験申請に使用する35時間は、どのコースでも共通のself-paced eLearningだけで取得します。TeamのダイアローグやPrivateの1対1対話は、35時間に上乗せする講義時間ではありません。理解を深め、疑問を解消し、学習を続けるための追加支援です。
なお、弊社はPMIのAuthorized Training Partner(ATP)ではありません。ATPが提供する研修の価値を否定するものではなく、目的と学び方が異なります。弊社は、eLearningを基盤として、必要な人が必要な量の対話を選べる形にしました。
「どのコースがいちばん良いか」ではなく、「どの環境なら学び切れるか」
3コースの選び方を、短くまとめると次のようになります。
| コース | 選ぶ基準 |
|---|---|
| Self-Study | 自分で計画と進捗を管理し、自分のペースで進めたい |
| Team | 学習のリズムを作り、他の受講者との対話から理解を深めたい |
| Private | 自分の実務、苦手分野、受験計画に合わせて個別に扱いたい |
結局、選ぶ基準は「どのコースがいちばん良いか」ではありません。「自分は、どの環境なら最後まで学び切れるか」です。
一人で進められるなら、Self-Studyがもっともシンプルです。他の人と話すことで考えが深まるなら、Teamが合います。自分の仕事や課題に引きつけて細かく確認したいなら、Privateです。
教材を変えるのではなく、学び方を選べるようにする。それが、同じコンテンツで3つのコースを用意した理由です。

