野村(Nick)です。
PMPの勉強には時間もお金もかかるので、受験を考え始めた方が「取ると、実際に何が変わるのか」を知りたくなるのは当然のことだと思います。数字で言えることと、数字では言えないことを、分けて書いてみます。
数字で言えること
PMIの給与調査(Project Management Salary Survey の第14版、2025年12月)によると、調査した21か国で、PMPを持つ人の給与の中央値は、持たない人より17%高いとされています。また、PMPを持つ人は世界で170万人いて、プロジェクトマネジメントの資格としてはもっとも多くの人が持っている資格だと、PMIは説明しています。
ただ、国ごとの数字はPMIの会員向けの資料でしか見られず、日本だけの数字は公開されていません。日本とアメリカとでは給与の水準も物価も大きく違うので、17%という数字をそのまま日本に当てはめることはできませんが、外資系の企業に移るときや、海外のチームと仕事をするときには、PMPが共通の物差しとして通じる場面が多いのは確かです。
また、日本の組織でも、PMPを取得すると年収が上がる制度を設けているところがあります。こうした制度はあまり外に向けて公開されていないので、一般にはあまり知られていませんが、驚くほど上がる組織もあります。勤め先にそうした制度があるかどうか、一度確かめてみてもよいと思います。
数字では言えないこと
それでも私が、PMPでいちばん大きく変わると考えているのは、給与ではなく、プロジェクトを見るときの視座です。PMPの勉強は、目的と期限と予算が決まったプロジェクトを、抜け漏れなく最後までやり遂げるための考え方を、一通り体系として身につける作業です。現場で経験だけを頼りに仕事をしてきた人ほど、自分がこれまで無意識にやってきたことに名前がつき、足りなかったところがどこだったのかが見えるようになります。
この視座は、一つきちんと持てると、その先の、プロダクトや事業を作る視座にも進みやすくなります。PMPの合格は、そのためのスタートラインだと私は考えています。
参考資料
PMPは、Project Management Institute, Inc.(PMI)の登録商標です。
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