霧の中に隠れた合格ラインを見つめるPMP受験者と解答欄

PMP試験は何点で合格なのか——答えは「公表されていない」なのです

野村(Nick)です。

「PMPって、何点取れば受かるんですか?」

答えは一言です。

公表されていません。

え? と思いますよね。でも本当です。

PMIの認定ハンドブック(2026年6月改訂版)に書いてあるのは、合格点は「心理測定学的な分析(psychometric analysis)」によって決める、ということだけです。何問正解なら合格、何%なら合格、という数字はどこにも書かれていません。

ネットで「何%で合格」という数字を見かけたら、それは少なくとも、PMIが現在公表している数字ではありません。

私は、2点足りずに落ちました

私は2003年に、PMP試験に一度落ちています。

結果は135点。合格ラインは137点だったと記憶しています。あと2点。つまり、あと2問です。

当時は点数が出ました。だから「あと2問」がはっきりわかった。わかるから、余計に効きます。会場の外に出ても、気分はどんよりしたままでした。

今は、点数そのものが出ない

いまの結果票に出るのは、合格か不合格か。それと、領域ごとの診断です。

診断の表示は、2016年にPMIが公開した結果票のサンプルでは4段階でした。

  • Above Target:最低要件を上回っている
  • Target:最低要件を満たしている
  • Below Target:目標をわずかに下回り、最低要件を満たしていない
  • Needs Improvement:目標を大きく下回り、最低要件を満たしていない

点数ではありません。なので、落ちても「あと何問だったのか」はわかりません。

2003年の私は、「あと2問」と数えて悔しがることができました。いまの受験者は、その数え方すらできない。歯がゆい仕組みです。

しかも、10問は採点されない

もう一つ、え? という話があります。

2026年7月からのPMP試験は180問です。そのうち10問はpretest、つまり採点されない問題です。これは試験内容の概要(ECO July 2026)に明記されています。

将来の本番問題として使えるかどうかを試している問題で、どれがそうなのかは受験中にはわかりません。悩みに悩んだ1問が、実は採点されていなかったかもしれない。受験者から見ると、ちょっと気持ちが悪いですね。まあ、気にしても仕方がないんですが。

じゃあ、どうするか

合格ラインを逆算して、ぎりぎりを狙う。PMPは、これがいちばんやりにくい試験です。線が見えないのですから。

なので、やることは地味です。

  1. 領域を捨てない。 「ここは捨てても大丈夫」と、私は言いません。言うと、本当にそこを勉強しない人が出てくるからです。
  2. 時間を測って、最後まで解く。 本番は240分で180問です。
  3. 間違えた理由を、1問ずつ確かめる。 正解の番号を覚えても、本番では役に立ちません。

線が見えない試験では、線より上で安定させるしかありません。

練習には、無料で公開している300問を使ってください。25問ずつ12束に分けてあります。

「PMP試験にどう向き合うか」は、毎週月曜15:00からの無料説明会で話しています。一度落ちた人も、どうぞ。私も落ちていますから。


参考資料

2003年当時の点数と合格ラインは、筆者の記憶に基づきます。

PMP、PMBOKは、Project Management Institute, Inc.(PMI)の登録商標です。

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