最終改定日:2026年10月9日
PMP合格までの道のり:全体 | Step 0 計画 | Step 1 情報 | Step 2 35時間 | Step 3 自習・予約 | Step 4 受験
このステップの位置づけ
ステップの番号は、順番ではありません。 各ステップは重なり合い、何度も行き来します。全体の関係は「PMP合格までの道のり」の「番号は、順番ではない」をご覧ください。
35時間の受講は、Step 0 と Step 1 を続けながら行います。目標の日と学習方法の見当がついたら、講座を選んで受講を始めてください。受講中も、一次資料に戻り、計画を見直します。
講座を決めたとき、受講を終えたときには、Step 0 に戻って計画を見直してください。受講してみて初めて、自習にどれだけ時間がかかりそうかが分かるからです。
35時間の修了が見えてきた頃に、受験申請に取りかかります。
このステップで目指すこと
- 受験申請に必要な35時間の受講を修了し、修了を証明できるものを手元に持っている
- PMP®の全体像(用語と考え方)を一通り理解している
- 自分が分からなかった箇所を書き出している
- 受講の結果をもとに、Step 0 の計画を見直している
- 35時間の修了が見えてきた頃に、受験申請に取りかかっている
35時間の受講とは
PMPの受験申請には、プロジェクトマネジメントの教育を35時間受講したことが必要です。
どのような研修が35時間として認められるかは、PMIの規定によって決まります。研修の提供者や受講形式に関する条件は変わることがあるため、申し込む前に最新の条件を確認してください。
ところで、なぜ35時間の学習が求められるのでしょうか。かつてPMIは、35時間の教育で「広い範囲を学習すること」を求めていました。すべての知識エリアを学ぶべきだ、という趣旨の表現もあったと記憶しています。また、本を読む、問題を解くといった、講座を受けずに一人で進める学習は、35時間に含まれません。広い範囲を、他者から学ぶことが求められてきたのだと、私は受け止めています。
35時間は、かつては社内研修などでも獲得できました。R.E.P.(Registered Education Provider)という制度があった当時も、R.E.P.以外の研修で35時間を獲得できました。現在、R.E.P.制度は中国を除いて終了し、ATP(Authorized Training Partner)という全く異なる仕組みに変わっています。ATPではない研修提供者(サードパーティ)の講座で35時間を獲得できるかどうかは受講形式によって異なり、この条件は今後も変わることがあります。現在の条件は、次の記事とPMIの案内で確認してください。
関連記事:私がATPにならなかった理由(2026年12月からの35時間の扱いの変更も、この記事で説明しています)
講座を選ぶ
35時間の講座を選ぶときは、次の点を確認してください。
- 受験申請に使える35時間として、現在の規定を満たしているか
- 修了の証明がどのような形で、いつ発行されるか
- 現在有効なECOに沿った内容か
- 分からないことを質問できるか。質問の方法と、回答までの目安
- 受講できる期限
- 言語(日本語、英語)
- 費用と、会社の負担制度の対象になるか(Step 0)
修了証の氏名を確認する
受講を始める前に、修了の証明に記載される氏名を確認してください。PMIに登録している氏名に合わせておくことをおすすめします。PMIに登録している氏名は、受験当日に使う身分証明書の氏名と一致している必要があります。
修了した後で氏名を直すのは手間がかかります。最初に確認しておいてください。
35時間を、全体の地図を作る時間にする
35時間の受講は、受験申請のための「時間の消化」ではありません。PMPで問われるプロジェクトマネジメントの全体像を、一通り頭に入れる時間です。
この段階で、すべてを覚える必要はありません。全体の地図を作り、どこに何があるかが分かれば十分です。
受講中に分からなかった箇所、納得できなかった箇所は、その場で書き出しておいてください。それが、Step 3 の自習の材料になり、Step 0 で自習の期間を見直す根拠にもなります。
受験申請をする
35時間の修了が見えてきた頃に、受験申請に取りかかります。会場の予約(Step 3)は、受験申請が承認され、受験料を支払った後にしかできません。申請を後回しにすると、その分だけ予約が遅れます。
受験申請では、学歴、プロジェクトの実務経験、35時間の受講を申告します。実務経験は、プロジェクトごとに、自分がリードした内容を書きます。書くのに時間がかかるので、受講の終わりを待たずに準備を始めてください。35時間の修了をいつまでに済ませておく必要があるかなど、申請の条件はPMIの案内で確認してください。
申請は、PMIの監査の対象に選ばれることがあります。監査では、申告した内容を証明する書類の提出を求められます。申請には、証明できることだけを書いてください。プロジェクトの経験を証明してくれる上司や関係者には、事前に話をしておくと安心です。
監査の対象に選ばれた場合は、会場を予約できる時期が遅れます。Step 0 に戻って計画を見直してください。
申請の書き方と監査の最新の傾向は、記事で扱います。
プロジェクトマネジメントでは
このステップは、外部から講座を選んで使うこと、そして要求事項を満たしていることを示すことにあたります。
- 自分だけで用意できないものを外部から手に入れることを、プロジェクトマネジメントでは調達と呼びます。調達では、何を求めるかという基準を先に決め、それに照らして選びます。上の「講座を選ぶ」の項目が、その基準です。
- 「35時間を受講した」ことは、受験申請の条件を満たすための成果です。ただし、条件を満たすことと、合格に必要な力がつくことは別のものです。
- 受講を終えたら、分かったことをもとに計画を見直します。新しい情報で計画を直すことは、Step 0 で説明した段階的詳細化です。
- 受験申請は、要求事項(受験資格)を満たしていることを、証明できる形で示すことです。実務のプロジェクトでも、成果は証拠をもって示します。
つまずきやすい点
- 35時間の受講を終えたことで満足し、Step 3 の自習を始めない
- 分からなかった箇所を記録せず、自習で何をすればよいか分からなくなる
- 受講を終えても計画を見直さず、自習の期間を見誤る
- 修了の証明に記載される氏名を確認しないまま受講を終える
- 規定を満たさない研修を受講してしまい、受験申請に使えない
- 受験申請を後回しにして、会場の予約が遅れる
- 受験申請に、証明できない内容を書いてしまう
AIの使いどころ
- 受講中に出てきた用語の意味を、自分の仕事に当てはめて説明させる
- 書き出した「分からなかった箇所」を整理し、Step 3 で調べる順番を決めさせる
用語の定義は、AIの説明ではなく一次資料の定義を基準にしてください。
次のステップ
PMP は Project Management Institute, Inc. の登録商標です。
