野村です。ロフトワークさん主催の、妄想シミュレーション 「いい人材がいない・育たない」から脱し、組織の変革を起こすには?で、キーノートスピーチと、パネラーとして参加しました。とても多くの方にご参加頂き、ありがとうございました。

ここでは、私の感想を、述べたいと思います。

今日は、「変化を導く人とチームをつくる」というタイトルで、モノローグとダイアローグを25分で実話ベースで説明しました。この話、実は、不特定多数の方の前でするのは、はじめてでした。そして、まだ、世の中であまり知られていないモノローグという概念と、単なるお喋りではないダイアローグという言葉は、結構衝撃的だったようです。多くの質問を頂きました。

モノローグとは、「自己の意識を抑制し、他者と積極的にぶつかり合わず、問題を他人事として捉える状況」です。逆にダイアローグは、「自己の意思を発露し、他者と積極的にぶつかり合い、問題を自分事として捉える状況」となります。

例えば、「報告が読み上げられるだけの、議論の無い会議」「会議に出席しても発言しない人が半分」というような場面は、モノローグであることが考えられます。その程度であれば、そこら中に溢れていますが、しかし、これが「会議で、報告以外の提案が、議論無く、上司が一方的に「それはやらない」「それはできない」といって話を打ち切ることが多い」という状況にまで発展していると、これは問題です。このようにモノローグが進んだ状態というのも、実はそこら中に溢れています。

さらに、管理職がモノローグだと、下から上への情報は全て遮断され、かつ、モノローグは伝染し、その人より下の人達はモノローグになります。

実は、そういう組織は、表向き、ブラックではないことが多いのです。成果を出し、きちんと売上目標が管理され、きちんとしたルールがあり、皆がそれを守り、明るい、離職率の低い職場であることも多いのです。

さて、話は戻ります。パネルとして参加した部分では、「新規事業開発=組織開発(組織、チーム、個人)」ということと、プロセスにダイアローグを設計する、ということが説明されました。他者とのダイアローグはもちろん、内省もデザインされていました。新規事業開発に携わる人に、キャリアプランを考えたり、内省する時間を設けたり、というのは、良い方法だと思います。だってね、これまでの仕事なら怖くないけど、新規事業開発は、怖いんですよ。失敗しても、もとの仕事に戻れないかもしれない恐怖があるわけです。内省とは、自己とのダイアローグです。

ビジネスプロセスだけでなく、ダイアローグも、事前にデザインする、ということですね。これ、とても重要です。

さて、今後も、トレーニングだけでなく、色々な場面で、こういった話をしていこうと思います。状況適応型=変化を導く仕事、に、携わる、つまり、新規事業やプロジェクトに関わる人にとって、有益な話になるとおもいます。

モノローグという話が結構受けが良い、ということも、よくわかりました。今後、モノローグについて、説明していきたいと思います。

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