
Nick/野村です。ちょっとした仕組みを作り、PMPを目指す人向けの練習問題を生成するBOTを作りました。
GenAIと自動化ツール
以前から知ってはいましたが、使い始めました。自動化ツールのn8nです。これ、ほんと、凄く便利です。常時起動しているn8nから、タイマーでGenAI(ここではChatGPT)に問題を作らせ、Mattermost(Slackみたいなもの)に投稿する、という仕組みです。今のところ、まだテストですが、この週末は1時間に1問くらい、問題を作らせてみたいと思います。
運営にはそれなりに費用がかかります
ChatGPTを直接叩くため、費用がかかります。今日、ごちゃごちゃテストしているだけで、100円に満たないくらいの費用が発生しました。ChatGPTの4、を二段かませているので、しょうがないかなぁ、という感じです。安いモデルだと、深さのないしょうもない問題が生成されてしまいます。
n8nは自分のデスクトップに立てています。元々24/7で動作していますので、費用負担は特にありません。本来はRaspberry Pi5の上に構築したかったのですが、あまりにもハードルが(省略)。はい。スッキリです。外部のサーバに置くことも考えましたが、それほど重くも無さそうなので、デスクトップにしています。将来、もっとゴリゴリやりたいときには、外に移そうと考えています。
n8nが運営するサービスもあります。ちょっとお高いので、今回は見送りました。
あ。ChatGPTを二段にしている理由。それは、作った問題を、分析させ、ECO、各種ガイドの参照先を分析させています。問題を作ってから分析させるのも、実は、ちょっとしたコツだったりします。
そもそも練習問題はGenAIで作れるのか?
作れます。それなりに工夫が必要ではありますが、作れます。たとえばこんな感じです。問題と選択肢のみ示します。
【PMP ECOドメインとタスク】D2T5
【問題文】
あなたは大規模なITインフラストラクチャの更新プロジェクトのプロジェクトマネージャーを務めています。プロジェクトの初期段階で、ステークホルダーとワークショップを開催し、プロジェクトの成功を定義するための主要な成果物と指標を共同で確立しました。プロジェクトが実行フェーズに移行した数週間後、一部のステークホルダーが新たに発生した業務要件とシステム要件をプロジェクトのスコープに追加するよう求めてきました。これにより、既定のプロジェクトの成果物と指標が達成されるかどうか不確定になりました。あなたはプロジェクトマネージャーとして、次に何をすべきですか?
【選択肢】
A. 新たに提案された要件とスコープをプロジェクトに追加します。
B. 新たな要件とスコープが既定のプロジェクト指標と成果物にどのように影響するかを評価し、その結果をステークホルダーと共有します。
C. 新たな要件とスコープの評価をスキップし、早期にプロジェクトを完了するために作業を続けます。
D. プロジェクトの進行を一時停止し、新しい要件とスコープの適用について検討するための新たなワークショップを開催します。
殆どなにも工夫していない状態でも、このくらいの問題は生成されます。とはいえ、かなり易しい問題です。綺麗過ぎる問題、とでも言いますかね、解いて疲れない問題です。
さて、PMPを目指す人はどんな練習問題を解くべきか。これは大きな課題でもあります。私個人の感覚だと、日常的には比較的易しい問題を解くべきだと考えています。問題が長文で、さらに「5つから2つ選べ」系の問題だと、ハードルはかなり高くなります。そういう問題ばかり解いていれば良いのか?そうでは無い気がするのです。
日常のトレーニングのために
たとえばフルマラソンに出る人は、毎日フルマラソンの距離を走ってトレーニングしているわけではありません。様々なトレーニングの積み重ねで、フルマラソンに出るわけです。日常のトレーニングはどうあるべきか、そこが課題です。
とはいえ、先ほどの問題は、いかにも簡単過ぎます。そこを、これから、調整していきます。
毎日少しずつ
今の計画だと、一日に3問くらい、生成されるのが良いかなぁ、と、考えています。0時、8時、16時、そんな感じです。実際に問題を吐き出しているのは、弊社の受講生用のMattermost(Slackみたいなもの)上ですので、うっかり通知を受けていても、驚かない時間帯に送出したいところですね。毎日、朝、昼、夜、3問。全く勉強しない日でも、少しは刺激になるのではないかと思うのです。1週間だと、21問ですね。まあ、悪くないでしょう。
自分で学習のペースを作れない人に刺激になるよう、こういう仕組みを増やして行きたいところです。
とはいえ、出題の様子は監視が必要
相手はChatGPTですので、ずっと同じ品質で出題できるか、怪しいところです。チューンだけでなく、監視もしていかなければならないと思います。ChatGPTを二段というのも、コスト削減の面からも、見直した方が良いかもしれません。いずれ、来週から運用できるよう、今週末は様子を見たいと思います。
受講生の皆様、使ってみて感じたこと、考えたこと、気付いたことを教えて下さい!
投稿者プロフィール

- 有限会社システムマネジメントアンドコントロール 取締役社長
- Nick/野村隆昌。1970年生まれ。秋田大学鉱山学部土木工学科卒。有限会社システムマネジメントアンドコントロール取締役社長。PMP、PMI-ACP。東大和市と飯能市に拠点。
最新の投稿
CAPM試験対策2025年7月30日【日程調整】試験対策の日程を調整します
PMP試験対策2025年7月25日PMP試験向け練習問題生成BOT試験稼働中です
CAPM試験対策2025年7月25日PMBOKガイド8版に備えて
PMP試験対策2025年7月5日PMP試験の改訂はそろそろ?