
Nick/野村です。PMPを目指す皆様。最初に必要なツールは、DeepLです!
1. とりあえず、無償版からスタート
これからPMPを目指す皆様。騙されたと思って、DeepLのアプリをインストールしましょう。最初は無償版で構いません。これをインストールする理由は以下の通りです。
- DeepLは相対的に翻訳精度が高い
- スクショを撮る動作で一発翻訳できるので、文字をコピーできないものでもサクッと翻訳できる
ここまでが無償版でもダウンロードしてインストールすべき理由です。特にスクショと同じ動作で画面上から一発翻訳は、本当に優れた機能です。たとえば、PMI本部が提供する、有償のPMP練習問題。あれは文字をコピペすることができません。しかし、スクショを撮る動作で、一発でDeepL上に翻訳が表示されます。そこからは手作業になりますが、NotionやGoogle Docsなどに貼り付けていけば良いのです。
GoogleのツールやChatGPTでも近いことはできます。しかし、この手のツールは、一度スクショを撮って、その画像をそれぞれのツールに入れて翻訳しなければなりません。たとえば、Google翻訳では、スクショ→翻訳→コピーというプロセスです。DeepLのアプリを知る前は、私も面倒なことをやっていました(当時は、スクショ→Google DocsでOCR→翻訳→翻訳貼り付け、でした)。
DeepLの場合は、いちいち画像を投げ込む手間が省けます。これができれば様々な英語の問題を、解いて、自分のところに保存して、あとで復習することもできます。
また、無償版でも、翻訳精度は、Googleなどより高いと思います(すみません、最近、Googleの翻訳は使っていないので、知らないうちに進化しているかもしれません)。
2. DeepL Pro、有償版の主な特徴(最新版対応)
使い慣れてきた方には、有償版をお勧めします。PMPを目指している間だけでも、有償版を使うべきと考えています。
- 翻訳文字数の制限なし(無料版は1回1,500文字まで)
- ファイル翻訳の上限拡大:最大20MB/複数ページ対応/PDFもOK(Pro限定)
- 用語集の利用:PMP用語の訳を自分で定義して統一できる
- 訳文のインライン修正:クリックひとつで自然な候補を提示
- Clarify機能(Pro限定):曖昧な翻訳文に選択肢を提示してくれる
- セキュリティ強化:訳文が保存されずGDPR準拠、企業ユーザーも安心
有償版利用のポイントは、DeepLの用語集(辞書機能)にあります。

3. 自分の用語集を育てよう
たとえば、Risk Management Plan。ガイドの翻訳は、リスクマネジメント計画書、です。しかし、DeepLは、時にはリスク管理計画書と翻訳するかもしれません。その翻訳文の当該部分をクリックし、リスクマネジメント計画書に修正します。すると、用語集登録するか?と尋ねられるので、登録するようにします。自分の翻訳辞書を作っていくのです。
この行為自体が、学び、となります。なんだこの言葉?と思ったら、自分で調べる。それがやがて習慣化されていきます。
理想的には、DeepLの用語集(辞書)を鍛えたついでに、自分で作る用語集に手を入れます。PMP試験を目指す時に、自分の用語集を作ることは本当に有益です。今どきだとNotionなどで用語集を作ると良いでしょう。

4. DeepL Proをおすすめしたい人
全ての人にDeepL Proをお勧めします。というのは、PMPを目指す人は、翻訳された本だけでなく、必ず「原書」にあたってほしいから、なのです。PMBOKガイド日本語版やアジャイル実務ガイド日本語版にのみ頼ることは、非常に危険です。英語で学習する、ではなく、「昔に比べて障壁はかなり下がったので英語の教材を使って、日本語で腹落ちさせる学習」を行って欲しいのです。
- 英語に対する心理的障壁を下げたい人
- PMPに、英語の文献を使いたい人(ECO・PMBOKガイドを原文で読みたい)
- AgileやHybridの英文事例に慣れたい人
- 学習の効率とストレス軽減を求める人
5. まとめ:月1,380円でストレスから解放される安心感
私は、Pro Starterを使っています。時々、Pro Advancedに変更します。これは大きなPDFを翻訳するため、です。日本にはあまりありませんが、米国だと、書籍が丸ごとPDFで提供されていることがあります。Amazon経由ではなく、出版社や教育機関のサイトを直接見に行くと、結構、あります。そういうものをどんどん翻訳していくには、Pro Advancedが必要になってきます。
その他、ChatGPTさんによれば、以下のような点が指摘されています。
- 翻訳の「精度」と「一貫性」はProじゃないと手に入らない
- PMP学習に集中するための“投資”としては十分価値がある
- まずは無料トライアルで「Pro体験」してみるのもおすすめ

最後に
昔から、PMBOKガイドの翻訳には課題がありました。版を重ねても修正されない誤訳も最近まで残っていました。そのため、元々原書で読むクセがつきました。誤訳に悩まされるより、最初から原書を読んだほうが早いことがあるのです。これは英語力の問題ではありません。たとえば、ガイド日本語版の図に「中」と一言あったとします。これ、いくらこの言葉を見ていても意味が全くわからないのです。ところが、英語版を読めば、Mediumです。辞書を調べると「媒体」でした。日本語版だけいくら眺めていても答えは出ないのです。
そしてDeepLを使うようになりました。そして最近では、DeepLだけでなく、ChatGPTも活用しています。ChatGPTの活用については、説明が長くなりますので、今回は最初の一歩としてDeepLの活用を紹介しました。是非役立ててみてください。英語が怖くなくなると思います!
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投稿者プロフィール

- 有限会社システムマネジメントアンドコントロール 取締役社長
- Nick/野村隆昌。1970年生まれ。秋田大学鉱山学部土木工学科卒。有限会社システムマネジメントアンドコントロール取締役社長。PMP、PMI-ACP。東大和市と飯能市に拠点。
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