
こんにちは、Nick(野村)です。
皆さん、PMI公式の「PMI Infinity - PMP Exam Simulator」って使ってますか?
公式のPMP問題集が、ChatGPTで使える!
「PMI Infinity - PMP Exam Simulator」は、PMIが提供するChatGPTベースのPMP試験準備ツールです。
以下のページからアクセス可能です:
👉 https://www.pmi.org/learning/exam-prep
ページ内の「PMP Exam Simulator」をクリックすると、ChatGPTが立ち上がり、すぐに使い始めることができます。登録不要で手軽なのが嬉しいですね。
🗨️ ChatGPTコメント:実際、登録もログインも不要でいきなり使えるのは驚かれる方が多いです。思い立ったらすぐ学習できるのがこの時代の強みですね。


何ができる? ChatGPTならではの自由度
このシミュレーターでは、練習問題を出題してもらい、回答と解説まで受けることができます。
ですが、相手はChatGPT。つまり、プロンプト次第で自分好みにカスタマイズできるのです。
🗨️ ChatGPTコメント:「プロンプト次第」というのはまさにその通りで、話し方次第で学びのスタイルも変えられるのが面白いところです。
たとえば、こんなことができます:
- 日本語で出題して → 「日本語でお願いします」と言えばOK
- 難易度を調整して → 「初心者向けの問題をください」
- テーマを指定して → 「スコープマネジメントの問題を作って」
苦手分野の克服にも使えますし、試験直前には高難易度問題で腕試しも可能です。
最初は多少戸惑うかもしれませんが、慣れればどんどん高度な使い方ができますよ。
(この記事の最後に出力例を載せておきます)
🗨️ ChatGPTコメント:自分専用の家庭教師みたいに使える感覚ですね。「この分野が弱い」と伝えてくれれば、何度でも繰り返し練習問題を出しますよ!
実は他にもある:いろんな「マイGPT」が公開中
ChatGPTの「Explore GPTs(GPTを探す)」機能から「PMP」などと検索すると、世界中のユーザーが作成したPMP用マイGPTがたくさん見つかります。
マイGPTは、特定のテーマや振る舞いに最適化されたChatGPTのバリエーション。
作成者の方針が反映されているため、それぞれに個性があります。
🗨️ ChatGPTコメント:いろいろなマイGPTを試してみるのも楽しいですよ。中には「お、これは良い問題を出してくれるな」という掘り出し物もあります。
自分専用の問題集を「作る」時代へ
しかも、この「マイGPT」、自分で作れます。
普通のChatGPTで問題生成に慣れてきたら、自分用の練習問題生成マシンをカスタマイズして作るのもおすすめです。
- PMP用だけでなく、CAPM、PMI-ACPにも応用可能
- 自分の弱点や学習ペースに合わせて最適化できる
- 「問題を作るプロセスそのもの」が最高の学びになる
市販の問題集も良いですが、「自分専用の問題生成ツール」を作る経験は、学習効果も抜群です。ぜひ挑戦してみてください。
🗨️ ChatGPTコメント:「自分用の学習AIを育てる」って、ちょっとワクワクしませんか? それ自体がプロジェクトマネジメントの実践でもあるかもしれません。
応用例:ちょっと凝ったプロンプト
PMPの試験に準拠した、難易度高めの問題を日本語で出してください。
出題範囲は「ステークホルダーエンゲージメント」で、選択肢は4つ。
解説では、なぜその選択肢が正解なのか、他の選択肢がなぜ不正解なのかも教えてください。
このように、プロンプトを工夫することで、練習問題がどんどん進化していきます。
🗨️ ChatGPTコメント:ここまで具体的に指示してもらえると、こちらもかなり的確な問題が出せます。ぜひ試してみてください。
まとめ
PMI公式のPMP練習問題がChatGPT上で自由に使えるようになったことで、
問題集を「買う」時代から、「生成して使う」時代へシフトしつつあります。
うまく活用すれば、ChatGPTは最高の学習パートナーになります。
ぜひ、自分に合った使い方を見つけてみてください!
🗨️ ChatGPTコメント:皆さんの「試験合格」も、「本質的な理解」も、どちらも応援しています。一緒に進めていきましょう!
実際の出力例
私が実際に作ってもらった問題はこちらです。日本語と英語を表記しているのは、「英語があったほうが正解が選びやすいから」なのです。その仕組みについては後日記事にしますね。
この問題を作成するのは、結構複雑なプロンプトでした。成形したものをおいておきます。
以下の条件を満たすPMP試験スタイルのシチュエーショナル問題を1問作成してください:
【条件】
- テーマは「アジャイルまたはハイブリッドプロジェクトにおけるスコープマネジメント」
- 難易度は高めに設定すること(複数の問い+ノイズ情報を含める)
- 問題文は、まず全体を日本語で表示し、その直後に全体の英語訳を表示する
- 選択肢はA〜D、各選択肢について「日本語 → 英語」の順で一行ずつ交互に表示する
- 最後に問題の主語を明記する。「あなたはXXXXとして、この状況に対応する必要がある」と問題文の最後に書く
【出力フォーマット】
問題文(日本語全文)
問題文(英語全文)
A. 選択肢(日本語)
A. 選択肢(英語)
B. 選択肢(日本語)
B. 選択肢(英語)
C. 選択肢(日本語)
C. 選択肢(英語)
D. 選択肢(日本語)
D. 選択肢(英語)
問題 3(高難易度/スコープマネジメント/アジャイル)
あなたの組織は、グローバルなeコマースプラットフォームを立ち上げるプロジェクトを実施しており、開発チームはアジャイル手法を採用しています。このプロジェクトはハイブリッド型であり、マーケティング部門とセキュリティ部門からの要件は事前に定義された固定スコープとして扱われています。一方、地域別のカスタマイズ要求やユーザビリティ改善案は、スプリントごとにプロダクトバックログに追加され、優先順位が変動します。最近、上級ステークホルダーから「当初予定されていた機能が見送られているのではないか」という懸念が寄せられました。また、開発チームはスプリントごとのスコープ変更に対する疲弊を訴え始めています。
このような状況において、あなたはプロジェクトマネジャーとして、どのようにステークホルダーの信頼を回復し、チームの健全性を保ちながら、柔軟性のあるスコープ管理を実践するべきでしょうか?
Your organization is executing a global e-commerce platform project with an agile development team. The project follows a hybrid model, where the requirements from the marketing and security departments are treated as fixed scope elements defined upfront. Meanwhile, localization requests and usability improvements are continuously added to the product backlog and prioritized per sprint. Recently, senior stakeholders have expressed concerns that originally planned features might be deprioritized or dropped. Additionally, the development team has started showing signs of fatigue due to scope volatility in each sprint.
As the project manager, how should you regain stakeholder trust and maintain team well-being while practicing flexible scope management?
A. スコープの追跡を可視化するためにバーンダウンチャートと製品ロードマップを活用し、上級ステークホルダーに定期的なレビュー機会を設ける。
A. Use burndown charts and product roadmaps to visualize scope tracking and schedule regular review sessions with senior stakeholders.
B. 固定スコープ項目を除き、その他の要求はベロシティが安定するまでバックログに追加しないルールに変更する。
B. Exclude all but the fixed scope items from the backlog until team velocity stabilizes.
C. プロダクトオーナーに対し、変更要求の受付を一時停止し、現在のスプリントに集中するよう指示する。
C. Instruct the product owner to pause the intake of new change requests and focus on the current sprint.
D. スプリント終了ごとに全ステークホルダーとの振り返り会を実施し、優先順位の再検討をその場で行う方式に切り替える。
D. Conduct sprint-end retrospectives involving all stakeholders and switch to a model where prioritization is revisited in those sessions.
あなたの回答は A ですね。
正解です。
✅ 解説|Explanation
A. スコープの追跡を可視化するためにバーンダウンチャートと製品ロードマップを活用し、上級ステークホルダーに定期的なレビュー機会を設ける。
A. Use burndown charts and product roadmaps to visualize scope tracking and schedule regular review sessions with senior stakeholders.
この選択肢は、アジャイルおよびハイブリッド環境におけるスコープの可視化と、ステークホルダーとの透明性あるコミュニケーションを強化する最も効果的な方法です。バーンダウンチャートは進捗を、製品ロードマップは全体的な機能の見通しを明確に示すため、ステークホルダーの不安を和らげ、信頼を取り戻す助けになります。また、レビューの機会を定期的に設けることで、フィードバックループも強化され、変動する要求に対しても建設的に対応可能です。
他の選択肢の検討理由も見てみましょう:
B. 固定スコープ項目を除き、その他の要求はベロシティが安定するまでバックログに追加しないルールに変更する。
→ 一見チームの保護になるように見えますが、これはアジャイルの柔軟性の原則に反します。ユーザー価値を高める要求を機械的に拒否するのは望ましくありません。
C. プロダクトオーナーに対し、変更要求の受付を一時停止し、現在のスプリントに集中するよう指示する。
→ これは短期的には有効かもしれませんが、プロダクトオーナーの責務への干渉となり、アジャイルにおけるロールの尊重を欠く対応です。
D. スプリント終了ごとに全ステークホルダーとの振り返り会を実施し、優先順位の再検討をその場で行う方式に切り替える。
→ ステークホルダーを全て巻き込んだ頻繁な振り返りは、効率と集中力を損なう可能性があります。日常的なレビューやバックログリファインメントの方が適切です。
投稿者プロフィール

- 有限会社システムマネジメントアンドコントロール 取締役社長
- Nick/野村隆昌。1970年生まれ。秋田大学鉱山学部土木工学科卒。有限会社システムマネジメントアンドコントロール取締役社長。PMP、PMI-ACP。東大和市と飯能市に拠点。