Nick(野村)です。昨日までのPMP試験対策、お疲れさまでした。

さて。ガイド8版が、そろそろ近づいてきます。

そもそもガイドとは何か?

米国PMIが概ね4年に一度発行する、プロジェクトマネジメント知識体系についての「ガイドブック」です。ガイド96から2000、3版・・・そして版を積み重ねて、次は8版が発行されます。

「ガイドブック」とは、どういうことでしょうか。いわゆる、旅行ガイドと同じ意味です。XXの歩き方、みたいな位置付けです。ここで気がついて欲しいことがあります。ガイドブックは、「その土地そのものではない」ということです。プロジェクトマネジメント知識体系そのものではなく、知識体系の旅行ガイド、なのです。

ガイドブックを呼んでから、旅行に行くと気がつくと思います。「なんだ、ちょっと思っていたのと違う」と。これが、「土地そのものではない」ということなのです。実際に行ってみて行動して、始めてわかるわけですね。登山のガイドブックや様々な情報もそうですね。YAMAPやヤマレコで予習していても、実際に登ってみると、色々な発見に気がつきます。この暑いのにそんなペースで登れないよ!とか。お勧めされてた売店より、ガイドに書いてない売店のほうがオトク感あった、とか。

つまり、リアルな世界のほうが遙かに情報量が多く、得ることが多いのです。ガイドは「そこを旅するためのガイド」でしかないのです。しかし、何も情報もなく探索するのは、苦痛です。特に、プロジェクトマネジメントのように、非常に範囲が広く、かつ、レイヤーが多段になっている世界だと、なおさら、なのです。

ガイド8版になるとPMP試験は変わる?

現在、PMP試験は、ガイドとは切り離されていますし、試験は「リアルな現場調査」から作られています。そういう意味では、ガイドとPMP試験は関係が無いのです。とはいえ、学習者にとっては、ガイドは一つの支えになります。試験(土地)そのものは変わらなくても、案内板が定期的に更新される、そんなイメージです。

ガイドのバージョンがどうなろうと、実際の試験には関係無い、と、言えますが、しかし、案内板の表示が変わることにちょっと注意、そんな感じなのです。

私はちょっと違うことを考えています

ガイドが更新されると、次に、PMP Examination Content Outline(ECO)が更新される可能性が高いのです。以前は、完全にズレたタイミングで更新されてきましたが、そろそろPMP ECOの更新速度が速くなっていくかも、と、考えています(勝手な予測です)。ECOはかつて、違う名前で呼ばれていたことが在ります(RDSとかExamination Specificationとか)が、その昔一度、ガイドと同時に切り替わったことがあります。このときは大きな衝撃がありました。以来、同時更新はなくなりました。しかし、PMP試験のほうが、時流に乗ろうとしている雰囲気を最近感じます。勝手な予測ですが、8版が出てから、同時ではないけど、割と早い時期、たとえば半年くらいで新試験になるのではないかと考えています

とはいえ、連続性を重んじるPMIですので、大激変はないでしょう。ですが、私の場合、ここで立ち止まって考えます。それは、8版への対応と、次のECOへの対応のために、「今更だけど改めて現在のECOについて復習しよう」なのです。まあこれは講師サイドのことなので受験者の皆さんにはどうでも良いことですが、今更のように、ECOを復習しています。

そのついでに、ECOベースで、全体を見渡せるように、コンテンツの大改訂を行っています。ECOの解説のたたき台を書いてみましたが、200スライドを超えました。ECOから、ガイドも見渡せる設計に作り替えています。

CAPMに続き、PMP試験対策コースも、再構築を行っています。8月の試験対策は中止にして、CAPM試験対策2025のリリースと、PMP試験対策のテキスト再構築を仕上げていこうと思います。

それにしても暑いですね。皆さんも身体に気をつけて、楽しく学習してください。

投稿者プロフィール

nick有限会社システムマネジメントアンドコントロール 取締役社長
Nick/野村隆昌。1970年生まれ。秋田大学鉱山学部土木工学科卒。有限会社システムマネジメントアンドコントロール取締役社長。PMP、PMI-ACP。東大和市と飯能市に拠点。

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