変化を導くリーダーシップを体感し、自分とチームのリーダーシップを開発できるようになります。
こんにちは。コースディレクターの野村です。本コースは株式会社IDEASS最上雄太博士(経営情報学)との共同開催です。最初に特徴をざっと説明します。
リーダーシップの型ではなく、リーダーシップを発生させることに着目します
サーバントリーダーシップ、オーセンティックリーダーシップなど、様々なリーダーシップが知られています。あるいは、「リーダーシップ 種類」で検索すると、同じような「型」が出てきます。本コースでは、自立分散型のリーダーシップ(シェアド・リーダーシップ)を中心に学びますが、「型」については教えません。これまでのリーダーシップトレーニングは、「型」ばかりが強調されてきました。しかし、「リーダーシップがどのように発生するか?」を学ぶことのほうが、重要です。こちらのほうが、パワフルで、柔軟です。このコースでは、「リーダーシップの発生」を体感的に理解できます。
また、自立分散型のリーダーシップ(シェアド・リーダーシップ)は、「ひとり」でできるものではなく、また、チームに対して、やれといってできるものではありません。その状態になるように、行動する必要があります。その為に、発生メカニズムを、理論的かつ体感的に理解していなければならないのです。
注)リーダーシップの発生メカニズムを学ぶコースは、世界的にみても非常に少ないと思います。
自己認識を鍛える
このコースでは、最初に、EQI行動特性検査を受検し、その結果の相互プロファイリングを行います。私がどういう人か、ダイアローグを行い確認します。これは、自分自身の感情特性を知るためのプロセスです。外からの感情をどう受け止めるか(状況判断知性)、自分の感情を把握しているか、処理しているか(心内知性)、他人に働きかけをおこなっているか(対人関係知性)の3つの知性と、それに含まれる24素養について、「バランス」を評価します。人前で、自分を丸裸にすることになります。これが、自己認識のスタートとなります。
徹底的なダイアローグ
自立分散型のリーダーシップ(シェアド・リーダーシップ)発生のきっかけは、ダイアローグです。ダイアローグを継続することが、チームをいい感じにし、それぞれにリーダーシップを発生させます。ここで言うダイアローグは、 私たちの社会は、ダイアローグの反対、モノローグで溢れています。モノローグは、「一方的、他人事、無関心」です。例えば、会議に出た時に、「まぁ、ここは言ってもしょうがないから黙っておこう」と感じることがあります。これは、既に、他人事、無関心のいずれか、若しくは両方が、心に発生していると思うのです。あるいは、「社長は、こう言っていました」と、そのまま内容を伝えることがあります。これは一方的、他人事の現れです。モノローグは誰にでも生じます。それを確認しながら、意図的にダイアローグを発生させ、継続させることを行います。ダイアローグは、生産性と創造性を高めます。「お!?」と感じ、「やってみる」が生じます。
毎日、少しだけワークがあります
ダイアローグを連続的に行うために、毎日、少しだけ、ワークをおこなって頂きます。10分程度で完了すると思います。
それでは、以下、ご案内です。
Day1 | Day2 | Day3 | Day4 | Day5 | Day6 |
2022年 11月2日(水) 1830-2130 | 2022年 11月9日(水) 1830-2130 | 2022年 11月16日(水) 1830-2130 | 2022年 11月23日(水) 1830-2130 | 2022年 11月30日(水) 1830-2130 | 2022年 12月7日(水) 1830-2130 |
概要
開催日時 | 連続6週間 毎週(水)18:30~21:30 |
申込締切 | 開催初日の3日前(EQI行動特性検査の受検と結果出力に時間が必要なため) |
参加費 | |
講師 | 最上雄太 博士(経営情報学)多摩大学総合研究所客員研究員 |
コースディレクター | 野村隆昌 PMP PMI-ACP |
定員 | 25名様 |
受講方法 | オンラインセミナー(Zoom、Miro、Mattermost/Slack利用) |
PDUs | サードパーティーとして18PDUs発行(リーダーシップ18) |
リーダーシップの持論を磨き、変化を導く
危機管理、VUCA、厳しい競争環境、ニューノーマル時代、モチベーション、本コースが扱うキーワードは、共通して、リーダーがもはや避けて通ることができない、現実の組織で起きている事象です。いまを生き抜くリーダーは、これらの事象をマネジしていく高度な能力が必要となります。ここで目指すべきリーダーシップは、リーダーのカリスマ性、命令や強制ではなく、フォロワーが主体的に動く=変化を導くものでなければなりません。
本コースでは、冒頭のキーワードが示す時代とともに変化するチームと組織を題材としたケースメソッドを使用します。さまざまな状況、局面、場面に置かれたリーダー、チーム、フォロワーの行動を多面的な視点で観察・ダイアローグします。ダイアローグによる他者を通じた気付きと、「認識された自己」「これまでの自分」と照らし合わせる深い内省により、リーダーシップの持論の構築と、内省と実践による持論を磨き、変化を導くことができるようになります。
この方法論は、最上氏が執筆した「博士論文 シェアド・リーダーシップが発生するメカニズムの質的研究 組織変革チーム「挑戦者の会」のエスノグラフィー」によって、証明されています。
本コースでは、まず、自分自身を知ること(自己認識)からスタートします。しかし、自己認識は簡単ではありません。EQI行動特性検査を利用し、その方法について考えます。次に、ケースを利用し、ダイアローグします。ここでいうダイアローグとは「共通の目的にむけて、率直な意思のぶつけ合いを行う継続的な関係」です。このダイアローグにより、他者との差異を認識し、そこから気付き(Awareness)を得、さらに深い内省を行い、自分のリーダーシップに必要なこと、持論を発見していきます。6週間、5回のケースを利用したダイアローグにより、持論を磨き新しい行動を続けます。
こんなことが学べます
対象となる方
- 自分のリーダーシップを開発する人、及び、チームや組織でリーダーシップ開発を指導する人(経営者、中間管理職、チームリーダー、チームメンバー)
- 人材育成に携わる方
カリキュラム
セッション1 変化を導くリーダーシップとEQによる自己認識
1日目は、EQI行動特性検査の結果を踏まえ、自己認識について考えます。自分は、何故、今の自分なのだろう?ということ、及び、自分は、周囲の環境に適応して、今の自分なのだ、ということをダイアローグを通じて学びます。
セッション2 危機管理のリーダーシップ
突然訪れるアクシデント。刻々と変化していく混乱状況下で、リーダーは冷静かつ大胆な意思決定が求められます。リーダー、フォロワー、チームには、自律的な行動が求められます。その時、リーダーとしてどうあるべきでしょうか?
セッション3 VUCAに対応するリーダーシップ
社会環境が、大きく、複雑に変化し、複数の変化が同時に進行しています。全てに対応することは困難ですが、感染症がDXを加速させたような変化を導くことも可能かもしれません。様々な変化の中で、リーダーとしてどうあるべきでしょうか?
セッション4 厳しい競争環境でのリーダーシップ
短納期、高品質、少人数。複雑なステークホルダーとトラブル対応など、競争環境は厳しくなり、従来の常識が通用しないことは明らかです。いま、チームはより高い生産性と創造性が求められています。では、リーダーとしてどうあるべきでしょうか?
セッション5 ニューノーマル時代のリーダーシップ
Zoomを代表とするディジタル・ツールを駆使して、生産性と創造性を高めることが、当たり前になっています。ディジタル・ネイティブが今後増えることでしょう。では、ディジタル空間において、リーダーとしてどうあるべきでしょうか?
セッション6 モチベーションを上げるリーダーシップ
組織では、モチベーションを下げる要因はそこら中に溢れ、ウィルスのように伝染していきます。何かの要因で変化する場合もありますが、やがてうまくいかなくなります。一人一人が自律的なリーダーになるために、リーダーとしてどうあるべきでしょうか?
※カリキュラムは、変更になる場合があります。
シェアド・リーダーシップは、「自立分散型」のリーダーシップと言われるリーダーの役割をチーム全員が共有(シェア)していく、リーダーのあり方であり、チームの形です。その特徴は、チームメンバー全員が、自由で自立し、しかし全体としてはバラバラにならずに一つの目標に向けて、リーダーを中心にまとまっているという、チーム・メンバー間の関係にあります。シェアド・リーダーシップをつくる鍵は、ダイアローグにあります。シェアド・リーダーシップ、ダイアローグ、シェアド・リーダーシップとリーダーの関係については、以下ビデオをご参照ください。
講師紹介
最上 雄太 博士(経営情報学)
もがみ ゆうた
株式会社IDEASS(イデアス)
プロフィール
略歴
- 株式会社IDEASS(イデアス)取締役
- 博士(経営情報学)、Ph.D.
- 多摩大学総合研究所客員研究員
- シェアド・リーダーシップ研究者
- リーダー教育トレーナー/シェアド・リーダーシップ・チーム開発コンサルタント
1970年山形県山形市生まれ。明治大学政治経済学部を修了後、大手IT企業で優秀営業に与えられる社長賞を5年連続で受賞、社長室経営戦略室長職を経て独立し株式会社IDEASS(現職)を創設。
2005年リーダーシップとEQ能力に関する修士論文にてMBA(経営学修士)を取得。社会人リーダー(管理職・経営者)に対する、学問的な知識を土台にEQ能力や認識能力の実践的な専門知識を活かしたリーダー教育およびシェアド・リーダーシップ・チーム開発の方法論であるEQリーダーシップ®️メソッドを開発し、提供を開始する。
通算4200名の受講者数。自社アンケート実績で研修内容については93%が「満足」、講師評価については98%が「満足」。一方、2013年より博士学位を目指して、さらなる学問的研鑽を継続し、10年という膨大な研究活動の末、2022年博士学位であるPh.D.を取得。
博士論文『シェアド・リーダーシップが発生するメカニズムの質的研究 組織変革チーム「挑戦者の会」のエスノグラフィー』を上梓。リーダーとフォロワーの感情の共鳴関係がシェアド・リーダーシップ発生に深く関わることを証明。
専門分野
- リーダーシップ論/シェアド・リーダーシップ論
- 組織行動論/組織論/キャリア開発論
コースディレクター紹介
野村 隆昌 PMP,PMI-ACP
のむら たかまさ
有限会社システムマネジメントアンドコントロール
プロフィール
1970年群馬県沼田市生まれ。93年、秋田大学鉱山学部土木工学科を卒業、鹿島建設入社。後に退社し、紆余曲折を経て、2001年有限会社システムマネジメントアンドコントロールを設立、以来、プロジェクトマネジメントと新規事業開発のトレーニングとコンサルティングを提供。2003年からはPMP(R)試験対策講座を提供し、現在まで5000名以上が受講。
コンサルティングは主に電力会社系(IT、製造)。人材育成しながら、風土がかわり、自然と事業が芽生える形のコンサルティングを提供。
社会人になってから開発した社内外への新規事業開発は100以上(社内向けは組織開発・変革)。
今年のテーマは「変化を導く人を作る」。
セミナー参加の流れ
- お申し込み完了の翌日までに、参加者コミュニティのMattermost/Slackにご案内します。
- 開催日の3日前までに、EQI行動特性検査の案内を送ります。2日前までにWEBで受験してください。
- 当日、セミナー開始のお時間になりましたら、Slackで案内されたURLにアクセスしてご参加ください。
注意事項:参加前にご確認ください
- 本コースは、EQI行動特性検査が発生するため、キャンセルはできません。
- zoomでは、顔出しをお願いします。また、zoomの内容を収録します。収録した動画は、個人情報が含まれない形式で、有限会社システムマネジメントアンドコントロール及び株式会社IDEASSが利用することがあります。
- 内容は一部変更となる場合があります。