Nick(ファシリテーター)

「観察とダイアローグ(対話・面談)を積み重ね、必要に応じて介入する。 それが、私の“支援”におけるスタイルです。このページでは、事業開発やPMO支援における“関係性重視”の支援アプローチをご紹介します。」

事業開発やDX推進、プロダクトマネジメントの現場では、単なるノウハウの提供ではなく、関係を築きながら、内発的な力を引き出す支援が求められます。

私はこれまで20年以上にわたり、大手企業を中心に、組織に入り込みながら人とチーム、そしてプロセスの育成を支援してきました。

その根底にあるのは、次のような信念です。

  • 指示・報告ではなく、観察とダイアローグが土台であること
  • ダイアローグが関係をつくり、関係が心理的安全性を育てること
  • その先に、マネジメントの質の向上があること

このページでは、私が実践する「支援」のあり方と、その提供スタイルについてご紹介します。


🧭 こんな課題、ありませんか?

  • プロダクトマネジャー同士の交流が少なく、学び合いの機会がない
  • DXチームを立ち上げたが、社内に浸透しない/成果が見えにくい
  • イテレーションの回数ばかりが増え、インクリメントがリリースされない
  • 課題を探しても、観察が足りず発見に至らない/盲目的になっている
  • 解決アイデアが広がらず、単線的な結論に流れてしまう
  • ミーティングでほとんど発言しないメンバーがいる
  • 会議が「指示と報告」の場になってしまっている
  • チーム内で本音が出ない/心理的安全性が低い

🌱 私の支援スタイル

支援の基本は、「プロジェクトチームに入る」ことです。

かつてはコンサルタントとして、外からの分析と提言を行っていました。 けれど、事業開発や新規プロダクトの現場では、「これが正解です」など存在しない

そこで、私はスタンスを変えました。一緒に探索し、関係性の中から答えを見出す。それが、私の支援の原点です。

また、私は「支援とは、観察と余白の仕事である」と考えています。 ダイアローグを通して、相手の中にある気づきが自然と湧き上がるような空間を設計し、必要なときにだけ介入する。問いを投げかけ、言語化と気づきを促す——それが、私のトレーニング/支援における役割です。

このアプローチの背景には、デザイン思考や**弁証法的アプローチ(ダイアレクティック)**の影響があります。 正解を探すのではなく、「対話の中で問いを深め、思考を拡張していく」。 そうした柔軟で応答的な姿勢が、現代の複雑なマネジメントには不可欠だと感じています。

さらに、**顧客開発(Customer Development)**の視点から、仮説検証を繰り返しながら、真に価値あるプロダクトを見極めていくこと。 **ビジネスモデルキャンバス(BMC)**を活用して事業の構造を俯瞰すること。 そして、アジャイルな実践を通じて、素早く小さな成功を積み重ねていくこと。

また、Interpersonal Skills(対人スキル)の開発も支援の重要な柱です。 これは、対話力・共感力・フィードバックの受け渡しなど、チームでの協働に不可欠なスキル群です。 マインドフルネス心理学的アプローチ(例:感情の取り扱い、自我のメカニズム、レジリエンスの育成など)も実践的に取り入れ、チーム全体の人間的成熟を支えます。

こうした理論と実践、テクニカルと人間系のバランスを取りながら、支援を提供しています。


🔧 提供している支援スタイル

以下に紹介する支援スタイルは、実際の現場で得た具体的な経験に基づいています。

🔹 短期密着型支援(数週間〜数ヶ月)

例:

  • 電力系企業への事業開発支援(四半期単位で数年間継続)
  • 電力系子会社への事業移管支援(1年間)
  • 毎日のミーティングに参加(1日あたり3〜4時間程度)し、参加者として振る舞いながら観察
  • ダイアローグを通じて、状況の構造化・判断の支援を行う
  • 直接指示することなく、チームの内発的な気づきを促す

新規事業立ち上げフェーズや、DXチームの初期構築など、スピードと柔軟性が求められる現場に最適です。

🔹 長期伴走型支援(半年〜数年)

例:

  • 電力系子会社における複数の事業開発プロジェクトへの同時伴走支援(数年間)
  • 週1回の定例ミーティング(2〜4時間程度)に参加
  • ときに非同期のやりとりも交えながら、関係性の変化を支える
  • 個別面談や1on1の機会も取り入れ、感情や違和感を丁寧に扱う

時間をかけてチームを育てていくこのスタイルは、組織変容やリーダー育成にも適しています。

🔹 PMO/PdMO支援

例:

  • 電力系企業および複数の子会社におけるPMO/PdMO体制の構築と運営支援(各1年間)
  • プロダクトマネジャー同士が学び続ける交流の場を育てる支援
  • 複数チームを横断するプロジェクトマネジメントの構造支援
  • PMOが“管理部門”にならないよう、現場との接続を意識
  • チームごとの観察をベースに、PMO機能の最適化を支援
  • 必要に応じて、トレーニングの企画・運営も実施可能

📚 テクニカル面の土台

人と関係の支援が中心とはいえ、技術的な知識も土台にあります。

以下の書籍をベースに、プロダクト開発・事業開発の支援を行っています:

  • アントレプレナーの教科書(顧客開発のプロセス)
  • ビジネスモデル・ジェネレーション(スナップショット設計)
  • リーンスタートアップ(反復的な製造と学習)
  • PMBOKガイド第7版+プロジェクトマネジメント標準(プロジェクトマネジメントの全体構造)

これらに加えて、デザイン思考弁証法的対話法アジャイル実務ガイドなどの実践知も取り入れています。 また、100冊を超える参考文献と現場経験により、支援の引き出しを多層的に設計しています。


💬 ご相談ください

現在は、大手企業を中心に、3ヶ月〜数年にわたる支援プロジェクトを継続的に実施しています。

内容や期間、関わり方は、組織やチーム、状況に応じて柔軟に設計します。

Nick(ファシリテーター)

人と関係に向き合うことから、変化は始まる。

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