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PMP試験対策:PMP試験は易しくなった?(2)【PMP試験対策&事業開発メールマガジン523号】
- PMP試験は易しくなった?(2)
- 【残席僅か】受講生限定GUIDE7でダイアローグDay3(再)
●PMP試験は易しくなった?(2)
前号の振り返りからいきましょう。まず、一点目は、「知識そのものを問われる問題は減り、実践と行動が問われるようになった」「シチュエーショナル問題が大多数」ということでした。二点目としては、現実に即した形になり、「状況適応型、ハイブリッドが前提となった」が上げられます。
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以上二点から、どうアプローチすべきか?について、話をしていきたいと思います。
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■社会人10年目くらいまでの人で、小さなチームのリーダーとして未来予測型と状況適応型の両方を経験している人
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現在のPMP試験に、一番近いところにいるのではないか、と、思います。現在の試験は、巨大なプロジェクトは、あまり対象としていません。なるべく小さな仕事に分解し、すぐに結果を出していくことが前提となっています。おそらく実務経験が、そのまま役に立つでしょう。
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学習方法としては、ガイド7版を、ストレートに読むことから入って良いでしょう。ガイドを読む上では、「なんかピンとこないな」というところは、文字を目で追うだけで、元に戻らず、どんどん先に進むことが大切です。そして、「世界観」を身に付けます。何を言っているかというと、7版やPMP試験の「世界」を脳内に構築すること、です。また、読みにくいですが、アジャイル実務ガイドなども良いかと思います。いずれも、PMIが出版しています。
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そして、学習中は、自分の経験と、新たに学んだ世界を、結合していきます。これは、あらゆる年代に共通する学習法ですが、社会人10年目くらいまでの人は、一番ストレスが小さいと思います。
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なお、6版のプロセスの知識が、一切不要、ではありません。プロセスを理解していたほうが楽なものがあります。なので、6版を読む事もムダではありません。が、「立上げ、計画、実行、監視コントロール、終結」「ITTO」などに拘る必要は、無くなりました。6版が手元にある場合は、軽い気持ちで読みましょう。
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アジャイル実務ガイド(日本語版) https://amzn.to/3QnCuei
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※PMBOKガイドは、PMI本部会員になってから、PDFをダウンロードしましょう。DeepLの翻訳で十分です。日本語版は流通が限られており、かつ、非常に高額ですのでお勧めしていません。
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■社会人20年目くらいまでの人で、大きなチームのリーダーとして未来予測型の仕事を沢山経験している人
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未来予測型の経験は、役に立つものもありますが、足を引っ張るものもあります。まずは、未来予測型の経験を再確認する必要があります。その為には、世界一わかりやすいプロジェクトマネジメントの最新版を一通り読むべきです。もちろん、社会人経験10年目くらいまでの人にも有益な本です。これを読むことで、ざっと、未来予測型の仕事について理解ができます。
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次に、状況適応型の仕事について差異を捉えます。未来予測型に不慣れな人だと、未来予測型の常識を否定する必要があります。
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- 大きな仕事を獲得し、全ての要求を満たす
- プロジェクトの初期に要求を定義する
- プロジェクトの初期に詳細な計画を作る
- WBSとスケジュール、予算を作り、計画に従いコントロールする
- 変更はその原因をなるべく潰す
・・・というような、未来予測型でのみ有効だった、かつての常識を、捨てなければならないのです。人によっては、「え???」と、感じるかもしれません。例えば、「一回の作業で終わらせるために、全ての要求をとりまとめて、見積りを作り、全てを手配して、定めた期間にその作業を行い、手戻りが無いようにする。きちんと事前に発注し、予算とスケジュールでコントロールする。作業メンバーとは、当日顔を合わせる」というような仕事は、殆ど全て否定という形になります。
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そのため、これまでの常識を捨て、状況適応型の「常識」を、素直に学ぶ必要性があります。ここは、PMP合格に向けて、困難な点になるでしょう。
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■2020年までのPMP試験に挑戦して、敗れ、少し休憩していた人
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実は、こういう人、多いと感じています。2020年までに駆け込もうとしたけど、敗れてしまい、その後、やる気を失ってしまった、というパターンです。
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かつての学習で、ある程度基礎ができているはずです。そして、2020年までの時のような細かな知識は不要となっています(但し、ざっくりはもちろん必要です)。最初にそこが不安になるはずです。2022年現在のPMP試験は、「いまのPMP試験の世界観を身に付けること」です。
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最初にガイド6版を、ざっと読み当時の感覚を思い出します。実のところ、ガイド6版の知識と、アジャイル実務ガイドだけで、現在のPMP試験には合格できます。ただ、やはり、状況適応型に考えを変えておく必要があります。
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社会人経験の少ない人には、ハードルは下がったと思います。逆に、長いこと、未来予測型ばかり身に付けてきた人には、難しくなったのかもしれません。なにしろ、状況適応が求められています。リーンに、そして、適応していくこと、これを身に付ける必要があるのでしょう。
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次回以降、一般的な学習方法について解説していきたいと思います。
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●【残席僅か】受講生限定GUIDE7でダイアローグDay3
再掲です。ここ最近の挑戦によあり、【自ら学ぶ】、を、引き出すことができるようになりました。受講される方が自ら学ぶ姿勢を持てば、あとは、勝手に学んで貰えるのです。その方法は、「正しい、適切に設計された、ダイアローグ」です。
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- 「率直に感じたこと、考えたことを述べる」
- 「相手に関心を持つ」
- 「相手との差異を楽しむ」
たった、これだけです。これを、継続すれば良いのです(そこが難しい)。
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●編集後記
PMP試験対策2022は、この秋、さらに進化します。今回の、タイプ別の学習方法も、その試験対策講座の改定に向けた、作業の一環です。
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さて、試験対策は、目標設定を変えます。「単に合格するだけ」と「合格は当然として、さらにチームを育てる人になる」の2つです。当然ですが、私としては、後者に力を入れていきます。前者は・・・切り捨ててしまうかもしれません。
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