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事業開発を支援しています【PMP試験対策&事業開発メールマガジン516号】

さんこんにちは。

 野村です。ご購読ありがとうございます。驚いたことに、現在までに、100名程の方に購読申込を頂きました。想定を遙かに超える人数でとても嬉しいです。
 このメルマガでは、PMP試験対策と、事業開発の話を扱います。前号では、PMPについての話をお届けしました。
 さて、今回は、私の仕事「事業開発支援」について紹介したいと思います。実は、今、書きたいことが多すぎるので、自分を落ち着かせるために、まずは、足元からいきましょう。

事業開発を支援しています

 おそらく、多くの人の知っている私は、プロジェクトマネジメントの講師、という姿だと思います。トレーニングはある意味ライフワークで、もう一つの仕事が、事業開発の支援、です。これまで、色々な方法で、それなりの数の事業開発支援を行ってきました。
 クライアントが組織内外に向けた事業を作る時に、それを手伝う、という仕事です。違う言葉だとクライアントの組織で「あたらしいこと」を実施したいときに、私が呼ばれます。
 きっかけは、創業した時に、ある、暴走しかけた事業開発を【終わらせる・止める】仕事をしました。このときに、「そもそも何故、暴走するのか?」という疑問を持ちました(ガイドを初めて読んだのもこの事件がきっかけですが、その話はとりあえずおいておきましょう)。実は、この「そもそも何故、暴走するのか?」という疑問は、今もまだ、完全には解決していません。
 10年と少し前に、ある、大きな事業開発に関わりました。当時、チームの中では私が一番若く、私の役割は、ある技術分野の専門家としての意見を出すこと、でした。実際に進めてみると、パートナー開発(教育)が必要だということが判りました。パートナーは、絶望的なほどに、事業開発を経験していなかったのです。誰かと横並びの関係で事業を「作っていく」体質ではなかったのです。これまでの仕事は、ずっと、「要求頂ければ、をれを、実現します」というスタンスでしか、仕事をしてこなかったのです。つまり、スコープが明確な、未来予測型の仕事の仕方だった、ということです。これでは、事業開発できません。必ず、状況適応型の働き方が必要です。要求は誰かから与えられるものではなく、仮説検証学習の繰り返しで、探索・探究するものです。
 このあたりから、事業開発に携わる人とチームを開発する、という仕事が始まりました。今日では、人、チーム、組織を開発と、事業開発を、並行で実行するようになりました。いや、そうでなければ、実際うまくいかないのです。

知っていればできる、ではない

 事業開発それ自体の知識は、それほど、難しいものではありません。5冊くらいの本を読めば、知識習得はできます。ツールの使い方も、ロジックも、プロセスも、それほど複雑なものではありません。
 問題は、中の人だけで、実行出来る環境を作れるか?なのです。
 というのは、事業開発は、未来予測型と状況適応型の2つの仕事の仕方の両方が必要です。しかし、設立後30年が経過したような、割とうまくいっていた日本の会社は、状況適応型になれていないのです。そのため、事業開発の環境を作るのが困難となります。本で読んだ知識だけでナントカするのは、とても良い経験になりますが、結構大変です。

うまくいかないのは何故か?

 事業開発では、様々なブロッカーが立ちはだかります。そしてブロッカーは、身近な、身内、なのです。これまでの経験だと、ほぼ100%、私に仕事を依頼してきた本人が、「新しい事業ではなく、目の前の問題も対象にしてもらえませんか」と、言ってきます。社長がブロッカーになる、なんて、当たり前なのです。このページにうまくいかないリストっぽいものを書いています。あらゆるところに、何らかの脚を引っ張る要因が発生するのです。
 考えてみれば、私に事業開発支援の仕事が来るのは、何故でしょう?それは、その組織が「昔は結構いい成果を出したし、現状の、従来の仕事はなんとかできていて、規模を保っていられているが、変化や変革への対応の仕方をすっかり忘れてしまった」からなのです。つまり、「現状でいい、変化したくない」「未来予測型の安定した世界がいい」という、無意識から、個人、チーム、組織を、ブロッカーに化けさせているのです。そして、話は最初に戻ります。実は、事業が暴走するのも、ブロッカー発生と、似た要素が原因だと考えています。この件は、また、追々、書いていきます。

事業開発=組織開発

 結局の所、「人、チーム、組織」が「事業開発」できる状態にしないと、事業開発は組織に根付きません。ということは、人、チーム、組織開発が、同時に必要なのだ、ということです。
 今年完全に確信したことは、事業開発とは、組織開発である、ということです。ビジネスを生み出し軌道に乗せることができるなら、それ以前に、組織を、事業開発実行可能な状態に育てることができている、ということです。この2つは、切り離す事ができないと感じています。

 今回はいきなりハードな話になりましたが、じわじわと、紹介を続けたいと考えています。
 本メールに対する、質問、感想、雑談など、幅広くお待ちしています。本メールに返信するか、こちらから、メッセージをお送りください。宜しくお願い致します。
 それでは次号で会いましょう!
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